耐圧防爆型送風機について
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万が一の事態に人命を守る要の仕様~耐圧防爆型送風機~
メンテナンス性の高さと提案力が自慢の「イズミ送風機」は、高品質な軸流ファンを多数取り扱っており、耐圧防爆型送風機にも対応しています。耐圧防爆型に対応できるメーカーは、日本全国に"数社"しかありません。こちらでは耐圧防爆型送風機がどのような設備で、なぜ必要とされているのかについてご説明します。
耐圧防爆型送風機とは
燃えやすい物質や揮発しやすい液体、水と激しく反応する物体などの物質は、火事や爆発、重大な健康被害を引き起こす恐れがあるため、取り扱いに注意が必要です。これらは消防法で「危険物」と定められており、一定以上の量保管する場合は法に定められた取り扱いの基準を守らなければなりません。
とくに可燃性ガスや引火性の液体など危険性が高い物質を大量に扱う施設では、密閉容器内部で爆発が生じても外部に影響が及ばない構造の設置が義務づけられています。この仕様に対応した送風機が「耐圧防爆型送風機」です。
電気設備の防爆化
爆発は「爆発性の雰囲気」「酸素」「着火源」という3要素がそろうことで発生します。そのため、電気設備の防爆化には次のいずれか仕様が求められます。
- 点火源の隔離
- 無火花電気機器の安全度の増強
- 点検能力の本質的抑制
当社の送風機では「点火源の隔離」を採用しており、電気系統が爆発の着火源となることを防ぐ仕様となっています。
爆発性ガスの分類
構造規格
当社の耐圧防爆型送風機の構造規格はd2G4に該当し、次の爆発等級と発火度にあたるガスに適用可能です。
爆発等級 | 発火度 | |||
---|---|---|---|---|
G1 | G2 | G3 | G4 | |
1 | アセトン アンモニア 一酸化炭素 エタン 酢酸 酢酸エチル トルエン プロパン ベンゼン メタノ-ル メタン キシレン クロロベンゼン スチレン | アクリル酸エチル アクリル酸メチル エタノ-ル 塩化ビニル 酢酸ビニル 酢酸ブチル 1-ブタノ-ル ブタン 2-プロパノ-ル プロピレン 無水酢酸 |
ガソリン ヘキサン ジメチルエ-テル オクタン ヘプタン ペンタン |
アセトアルデヒド エチルエ-テル ジブチルエ-テル |
2 | 石炭ガス | エチレン エチレンオキシド 1,3-ブタジエン プロピレンオキシド |
イソプレン 硫化水素 |
技術的基準
当社の耐圧防爆型送風機の技術的基準はⅡBT4、ⅡBT5、ⅡCT4、ⅡCT6に該当し、次のグループと温度等級にあたるガスに適用可能です。設置される場所によって適した規格のものをご用意します。
グループ | 温度等級 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
T1 | T2 | T3 | T4 | T5 | T6 | |
ⅡA | アセトン アンモニア エタン トルエン プロパン ベンゼン メタノール メタン 一酸化炭素 塩化エチル 塩化メチル 酢酸 酢酸エチル |
1-ブタノール エタノール シクロヘキサノン ブタン ブチルアルコール 液化ガス 酢酸イソアミル 酢酸プロピ ル天然ガス 無水酢酸 |
ガソリン ジェット燃料 ディーゼル デカン ヘキサン ヘプタン ペンタン |
アセトアルデヒド エーテル |
亜硝酸エーテル | |
ⅡA | アクリロニトル コークス炉ガス シアン化水素 シクロプロパン 水性ガス |
1,2-エポキシプロパン 1,3,5-トリオキサン 1,3-ブタジエン 1,4-ジオキサン アクリル酸エチル アクリル酸メチル エチルアルコール エチレン エチレンオキシド エピクロロヒドリン フラン |
2-エトキシエタノール アクリルアルデヒド イソプレン クロトンアルデヒド ジメチルエーテル テトラヒドロフラン テトラヒドロフルフリルアルコール 石油 硫化水素 |
エチルエーテル エチルメチルエーテル ジエチルエーテル ジブチルエーテル テトラフロロエチレン 硝酸イソプロピル |
||
ⅡC | 水素 | アセチレン | 二硫化炭素 | 硝酸エチル |
労働安全衛生は、会社の未来に直結します
労働災害が起こった場合、会社が受ける損害ははかりしれません。多額の損害賠償責任が発生し、事故調査のために人員を割かれ、会社の信用が失墜します。何より貴重なスタッフの健康や命が損なわれる可能性があるのです。次のような点に心あたりはありませんか?
- 危険場所で標準品モーターを使っている
- 労働環境の安全性や環境面(健康面)に自信がない
危険場所の決定と債務は、危険物を取り扱う事業者の責任です。中にはコストを抑えるため、危険物を取り扱う場所をパーテーションなどで覆い、消防法に対応しておられる事業者様もいるのではないでしょうか。しかし、そのパーテーションの内部は危険なうえに環境が悪く、そこで作業をする従業員の健康や安全を脅かす可能性があります。
労働災害を防ぎ快適な職場環境を維持することは、長い目で見ると優秀なスタッフの確保につながる大切な取り組みです。「耐圧防爆型の必要性を感じている」という方はお早めにご相談ください。